切り替えることでのメリット
2016.12.20

subimg02家庭で煮炊きに使用する燃料としてその利便性の高さから都市ガスやLPGが幅広く使われてきました。その後、高齢化や地震の多発等による火気使用の危険性が叫ばれてオール電化が一時、電力企業やハウスメーカーより推奨された時期もあり、オール電化住宅が一定の普及を見ました。ところが、家庭用のエネルギーとして単一のものに依存するとその供給が途絶えた時に日常生活が全くできなくなる事態が起こり、現状では単一エネルギーに依存する考え方に課題が残ったままになっています。こうしたエネルギー消費事情がある中で今年4月から全国で家庭用電力の自由化が実施され、既に切り替えをした家庭、検討中の家庭、あるいは変更しない家庭等に分かれています。

いずれも競争原理が働いて安くなる電気代のメリットを享受しようとする行動です。この自由化と同様に来年4月から都市ガス自由化が始まります。電力、ガス共に今までは地域独占した状態で企業がメリットを得ていたわけですが、競争原理を働かせて価格の引き下げにつなげることが目的の規制緩和が段階を踏みながら実施されてきたわけです。ガス自由化は電力自由化と異なり、全国ベースだと言ってもエリアとしてガス消費地域の95%程度がLPG消費に依存しています。もちろん、来年4月からの自由化は大都市部でガス会社がガス配管を敷設して都市ガスを供給している人口密集地域ですから約60%の家庭が対象となっています。既に、電力会社や新規ガス会社がガス自由化競争に参入する意向を表明して、料金のサービスメニューを発表しています。このため、サービスメニューの内容をチェックし、ガス会社の切り替えを検討している家庭も多々あるはずです。

しかしながら、電力でもガスでも大切なことは切り替えた後も安心して安全に供給してくれる企業でなければ困るわけです。料金の引き下げにより同業者間の競争激化が企業体力の消耗戦となり、供給インフラのメンテナンスあるいは、トラブル発生時の早期復旧に必要な人材や資機材の投入、及び、運用システム維持に問題が起こるようでは本末転倒の規制緩和になってしまいます。従って、各家庭では生活するうえで根幹のものであるエネルギー供給を頼る企業を選んだら単にメリットを享受して喜ぶだけでなく、選んだ企業の行動にも目を向けていく必要があるはずです。特に、都市ガスの原料が殆ど国内にはなく、中東諸国、その他の産ガス国から輸入されるLNGに依存しているわけですから、自分の家庭が選んだ企業の原料供給先には良く目を配っておくことも必要です。

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